20年ほど、ゲームプランナーと呼ばれる職業をしてきました。
何でも屋といいますか、
ゲーム開発の雑用、です。
プログラムとアートとサウンド以外のあらゆる仕事。
個人的にはまぁ、けっこう合ってるんでは、と思ってます。
めっちゃ得意ではないけど、イヤではない。
やってみたらそこそこはやれる。
なんていうか器用貧乏なことがメリットになり得るので、
そこが良かったのかもしれません。
これまでは、ね。
そもそもこういう仕事ってやりたがる人が多くないですし、
なにより育成が難しい。
向き不向きがすっごい強くあります。
で、じゃあ、ベテランになったらぶん回せるか?というと
これがまたそうでもない。
環境変化が早いんですよね。
「プランナー」に必要なのはベーススキルで、
・コミュニケーション能力:聴く
・プレゼンテーション能力:わかりやすく伝える
・問題発見・解決能力:課題を設定して仮説を立て、問いに向かい続ける
この3つなんだろうと考えています。
そう、ベーススキルなんですよ必要なもの。
これにプラスしてITスキルとPC操作能力か。
つまり「誰にでもできる」。
ゆえに「誰もやりたがらない」
そしてこれ、次の世代には残らないし継承されない、と感じています。
このレイヤーの仕事をしてるのって、自分も含めたロートルです。
(そろそろ僕も、そう自認した方が動きやすい年齢になりました)
じゃあ次の世代の「プランナー」は何をしてるか。
めっちゃ細分化されて、高度化された「ゲーム開発」の一部を担っています。
つまり「ゲームデザイン」、「設計」をしてるんですよね。
その過程で、さらにベーススキルも求められるという。
なので、最近は「ゲームデザイナー」を名乗っています。
設計しますよ、そこの担当ですよ、って主張です。
……これはこれで、日本語的にデザイナーって絵を描く人のイメージがあるので、
そっちと勘違いされることがあってややこしいのですが。