沖縄生活

伊計島に遺跡を見に行く

沖縄に引っ越してきた理由を聞かれたら、「空が蒼いから」って答えます。
わりと本気でそうなんです。

関東在住時、鎌倉や伊豆あたりに行けば、青空が綺麗な日もありました。
けれど、初めて来た沖縄で見た空の蒼さは忘れられません。

そんなわけで、休日は相方の車を借りて、家族でドライブに出かけます。
週末は台風14号が接近していましたけれど、土曜の夜には抜けたので、日曜の昼頃から出かけました。

南風原のイオンで買い物をしてから、高速道路へ。
南部に行くときは一般道を使うことが多いですが、北部へは、行きか帰りのどちらかで高速を使うようになりました。

幹線である58号、330号、329号がものすごく混んで疲れるのです。

南風原から乗って、石川インターで降りたところ、

……行きすぎました。
うるま市にある海中道路に向かっていたのが、10kmほど通り過ぎてて。

首都高でこれやったらパニックになりますが、沖縄はどう走っても県外に出ないので気楽です。

ゆるゆると下の道を戻ります。

うるま市に向かう道。

このあたりは沖縄らしい町並みがそのままで、のんびり走れます。
渋滞もなかったですね。

10kmほどなので、途中寄り道しながら30分も走れば、海中道路です。

海中道路は、うるま市の東端から平安座島・宮城島・伊計島・浜比嘉島と4つの離島を繋いだ橋です。
橋の途中には「海の駅あやはし館」という休憩スペースがあったり、そこかしこに駐車場(たいてい無料)があるので、景色をゆっくり見ることができます。

海中道路に入って3分ほど走った左手あたり。車を駐めるスペースがあります。

「海中道路」って聞いたとき、関門トンネル的なものを想像してたんですが、海の「中」じゃなくて海の「上」を走るんですね。

ここでしか見られない景色なので、一見の価値ありです。
それに、お気に入りのBGMかけながら走るのはかなり爽快ですんで。

橋を渡って、本日の目的地、平安座島へ。
海中道路から続く橋が、ぐるっと島の外側を回って、次の宮城島に繋がっています。

メインの道をそれて、山側に向かいます。
離島らしい、のんびりした風景。こういうのいいですよね。
「ぼくのなつやすみ」的な。

平安座島の午後

小高い丘があって、海中道路を見渡すことができます。
空が広くて、自然の音だけが聞こえて、とてもとても癒やされる感じ。

浜比嘉島へ向かう海中道路

そのまま道なりに進んで、次の島へ。
30分も走ると、最奥の伊計島に到着します。
ビーチがあって、賑わっている感じ。ホテルもありますしね。

人が多いところには行かないので、島の景色をのんびりと眺めます。

伊計島の畑を望む

伊計島は大半が畑です。
舗装されている道が多いですが、ちょっと横道にそれると土が見えます。
ごとごと揺られながら走っていると、遠くまで来たなー、って気分になれます。

伊計島には、遺跡や昔の建物がそのまま残っている場所がいくつもあります。
そのひとつ、仲原(なかばる)遺跡。
畑の真ん中にあって、ちょっと見つけにくいのですが、ナビを頼りに進んでいくと看板がありました。

仲原遺跡の入り口。巨大な石斧が。

やたらとトンボが飛んでいるのと、そこかしこに「ハブ注意!」の看板。
移住して2年、さいわいにしてハブさんに出会ったことはないのですが、さすがにこれだけ書いてあると出てくるんだろうなー、って気になります。

で、遺跡の中へ。

わらぶき屋根の住居(復元)

子どもの頃、登呂遺跡で見たような住居。

後で調べたら、沖縄県内で、最大の竪穴式住居跡で、縄文時代〜弥生時代のものとのこと。

台座が当時のままで、藁ぶき部分は復元だそうです。
集落が木々に囲まれていて、きっとここに住んでいたんだろうなぁ、という感じがします。

こんな具合に家がいくつか。

遙か昔の人たちは、離島でどんな暮らしをしてたんだろうなー、なんておもいつつ、遺跡を後にしたのでした。

全行程6時間ほど。
寄り道もだいぶしてこの時間なので、観光で来た場合も充分回れると思います。
オススメコースですー!
※レンタカーは必須です。