20年、文章を書いたりゲームを作って分かったことがあります。
これらって恥ずかしながら、20代の頃からさんざん言われてきたことでしかなく。
やってみて、続けてみて、ようやく「そうだよなぁ」と思ったことです。
やっぱり、やってみることが大事だなぁと感じます。
どんなに正しいことでも、自分で納得しないと飲み込めないです。
ってことで、なにかモノを完成させるための基本。
以下の例は文章を書くときですが、ゲーム開発も似ていると思っています。
最初は「書けるところだけ書く」。
- 箇条書きで全体を書き、書けるところから詳細にしていく
- 最初が一番難しいのであとまわし
- 書けるところから書いて、いったん完成させる
最初に「下手な草稿」と思っておくと楽です。
だって「下手」で「草稿ですから、後から直すことが前提です。
僕もよくやるんですが、最初っからいいもの書こうとすると心が折れます。
同じ所をえんえん直し続けて進まなくなるからです。
そうなると完成しない→別なの書く→やっぱ完成しない…とループします。
箇条書きの荒いレベルで良いから全体を書いて、それを書けるところから細かく、量を増やしていく。
こうすると進んだことが見えるので、ちょっとずつでも文章が増えていきます。
- 自分の書いたものと距離を置く
- 書いてすぐは直せない
下手な草稿は(時間の無いときは厳しいのですが)数日、できれば1週間くらい寝かせておきます。
こうすると、「頑張って書いたんだからコレでいいよね」みたいな気持ちが薄らぎます。
この気持ちが残っていると直す≒削ることができなくなるので、いったん距離を置きます。
〆切ギリギリに執筆/制作すると、この「距離を置く」時間がほぼ取れなくなるので、直すのが非常に難しくなります(身に覚えがありまくりです……)。
- 辞書を片手に「読者に分かりやすく」言葉を置き換える
- 直す=削る
- 分かりやすくなるよう順番を入れ替える
文章だけどゲームも同じような感じだと思っています。
細かいところから作りたくなるけど、それ途中で飽きます。
完成させることがとてもとても大切です。なぜかというと、
- 完成品がないと直せない
- 途中でアドバイスは受けられない
- 完成させないと経験値にならない
ということだからです。これも実感として。
つい「ちゃんと完成したら見せる」って思うけどそれがしんどい原因なんですよね。
一発OKを狙うからしんどくなります。
必要なのは「完成させるための手順」と「修正の手順」それから「修正し続ける覚悟」なのかなぁ、と思っています。