ゲームプランナー · 沖縄生活

前提知識の増加と断絶について

ものごとを身につける上での前提知識がどんどん増えてきています。
そりゃもう日進月歩です。
なのに、知識の階段は上手く繋がっていないように見えます。
例えばパソコンを使うスキル。
プログラミングじゃなくて、道具としてのパソコンを使う技術です。
ざっと思いつくところを書いたらこんな感じ。
  • ハードウェア
    • メモリ、SSD、グラフィックカード等の増設
    • ネットワークの配線、機器設定
    • 故障時のトラブルシュート
  • ソフトウェア
    • OSの基本操作と設定変更
    • セキュリティリテラシ
    • ネットリテラシ
    • AIツール
    • ファイルとフォルダの概念理解
    • 文字コードと改行コード
    • ローカルとネットワーク、クラウドの違い
    • リソースの権限
年代によっては、これらは小中高で教えられていません。
でも、高校から先では、
当たり前に持ってるものとして授業が始まります。
つまり小中高とそこから先の間に、前提知識の断絶があるように見えます。
これらは自分が興味を持って調べるか、必要を感じて学ぶかしかありません。
(授業ではおそらくフォローされていません)
ゆえに、最初から授業についていけなくて、
ずっとどうにもならなくなる層が出ています。
しかもITやエンタメは変化が早いので、前提知識は増えていく一方です。
ツールの使い方、新しいメソッドは使うときに覚えれば問題ありません。
過去やったものの応用でいけるからです。
ただし、前提となる知識のうち「基礎」がないとかなりキツい。
この「前提」を調べ出すとどんどん学習過程の手前に戻っていく、
という問題にぶち当たります。
どうやってやり直すか。
これはもう、自分でやるしかないと考えています。
学校でも職場でも教えてはくれないし、その余裕もないからです。
基礎であるが故にやり方はシンプルで、
 ①どこで引っかかってるかを自分で調べる
 ②そこからやり直す
なんですけど、これをでもまあめんどいよね、
とやらないことで、そのさきに大きな差が生まれている現状です。
個人授業みたいなコトするのがひとつなんだろうなぁと思っています。
教室で、大人数に向けて座学するのは今にそぐわないのだろうと。
個々の速度に合わせた学習スタイルを提供できれば、
少し変化が始まるのかもしれないと思います。